売却でよく使う不動産用語 ~査定編~

①アンダーローン
アンダーローンとは、住宅ローンの残債が不動産の売却代金を下回った状態のこと。そのため何の問題もなく不動産の売却が可能です。一方で、住宅ローンの残債が不動産の売却代金を上回った状態のことをオーバーローンと呼びます。こちらは、売却時に銀行と要相談です。
②一括査定
不動産の一括査定とは、複数の不動産会社に査定を依頼できる方法のこと。売却時には、複数の不動産会社に査定してもらい比較して決めることができるため、インターネット環境が整っている人にはおすすめの方法です。
③公示価格
公示価格とは、全国各地に設定された30,000地点にも及ぶ標準地に対し、国土交通省の命を受けた不動産鑑定士が調査を行った上で土地調査委員会が判定した適正価格のこと。土地を査定する際のひとつの指標となり、全国の標準地が評価されるのは毎年1月1日時点で、3月下旬頃に公表されます。公表された公示価格からわかるのは、標準地1平方メートルあたりの価格です。公示価格は国土交通省が運営する土地総合情報システムで調べられます。
④査定
査定とは、不動産会社が概ね3ヵ月程度で売却できそうな価格を割り出すこと。不動産の査定方法には、机上査定と訪問査定の2種類。机上査定は簡易査定とも呼ばれており、物件の築年数や間取りなどのデータのみを参考にして査定額を算出する方法です。一方の訪問査定は金額の確実性の高い査定です。担当者が実際に物件を見た情報をプラスマイナスして査定額を算出する方法になります。
⑤路線価
路線価とは、相続税や贈与税を算出する際の指標となる土地の価格のこと。路線価には、相続税路線価と固定資産税路線価の2種類があります。一般的に路線価と呼ばれているのは、相続税路線価を指すことがほとんどです。国税庁が全国各地の40万に及ぶ地点を標準地と定め、公示価格の8割を基準として価格が決められます。全国の標準地が評価されるのは毎年1月1日時点で、7月~8月頃。公表された路線価からわかるのは、宅地1平方メートルあたりの1,000円単位の価格です。
売却でよく使う不動産用語 ~媒介契約編~
売却でよく使う不動産用語 ~売買契約編・・・その①~
売却でよく使う不動産用語 ~売買契約編・・・その②~
